明るく壁を越えていく

俳句は一生かけて学ぶだけの、とんでもない奥行きがあります。ちょっとできるようになったと思っていたら、「えっ、こんなことも知らないでやっていたんだ、私」みたいなことが、いい具合に次から次へと出てきます。

そして少し天狗になった頃に、壁に突き当たったり、スランプに陥ったりもする。具体的なことを学びながら、その壁を明るく乗り越えていくのが、俳句との幸せなつきあい方だと思います。

俳句は、続ければ続けるほど新たな発見があり、好奇心も向学心も育っていくことでしょう。また、仲間ができることで、人とのつながりも増えていきます。

 

俳句の種をおすそ分け

自分が俳句によって支えられていると実感した方は、今度は、自分の大切な人にもそれをおすそ分けしたいと感じ、「俳句、楽しいわよ。一緒にやってみない?」「始めようよ」と誘うようになるようです。私たちはそんなふうにして、時間をかけて俳句の種を蒔き続けてきました。

たった17文字の中に、果てしなく広大で奥深い世界が広がっている。そんな俳句の森を、ぜひ皆さんと一緒に、一生をかけて歩いていければと思っています。