イラスト:小林マキ
「この俳優さんの名前、なんだったかしら」……。加齢とともにもの忘れが増えたと自覚することはありませんか? 人生100年時代をはつらつと過ごすためにも、脳の健康は気になるところです。脳の老化を予防するコツを教えてもらいました(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

若々しい脳を保つ4つの生活アドバイス

1)食事・抗酸化作用のあるウコン、柑橘系の果物を摂取しよう

遠藤先生が認知症予防食としておすすめするのがカレーです。

「カレー粉に含まれるウコンには、抗酸化作用があるクルクミンと呼ばれるポリフェノールが豊富。アミロイドβの蓄積を阻む作用があることが明らかになっています」(遠藤先生。以下同)

さらに、果物をとるなら柑橘系を、ともアドバイスします。

「柑橘系の果物に含まれる『ノビレチン』というポリフェノールは、認知症予防効果が高いと期待されている注目の成分です。そのほか、きのこ類、コーヒーを多く摂取している人には認知症が少ない、ビフィズス菌MCC1274に認知機能の改善効果が認められたという報告もあります」