もし閉経マネジメントをしなかったら

女性ホルモンの変化に何の対処もしないでいると、人によっては重い更年期障害に悩まされるかもしれません。なかにはうつ状態に陥る人もいます。

また、骨密度の減少スピードは、60代頃ピークに達します。ちょっとしたことで骨折する人が増えるのがこの時期です。

何の対策もしないまま70代に入ると、背中が曲がり見た目も急に老け込みます。骨の健康と密接に関係する、脳梗塞や心筋梗塞になる人も増えます。

閉経を機に変化していく体をしっかりマネジメントして、これからも毎日を楽しく健康に過ごしていきましょう。

※本稿は、『閉経マネジメント』(講談社)の一部を再編集したものです。


40代から始めよう! 閉経マネジメント 更年期をラクに乗り切る、体と心のコントロール術』(著:吉形玲美/講談社)

40歳以降の女性は、女性ホルモンの変化によって、さまざまな心身の不調に悩まされます。そして「閉経」は、それまで長い間、全身を駆けめぐって体を守ってくれていた女性ホルモンの働きが休止する、女性にとっての一大事といえるでしょう。本書で紹介する「閉経マネジメント」は、更年期前後の女性に忍びよる「更年期症状」と、骨折にもつながる「骨粗しょう症」の不安を解消するための「自分の体をマネジメントする方法」です。そこで40代以降の女性のライフステージを「プレ更年期」「更年期」「ポスト更年期」の3つに分け、それぞれのライフステージで、【女性ホルモンのコントロール】や【骨強度マネジメント】のために何をすればいいかをわかりやすく解説しました。もっと知りたい人のためのQ&Aや、患者さんの体験記もたっぷり盛り込んだ、いつまでも健康な女性でいるための方法がギュッとつまった1冊です。