本連載がまとまった青木さやかさんの著書『母』

夕方には更に熱が上がり、はげしい喉の痛みも

○7月19日(火)15時

駅前のクリニック、外の隔離椅子で待つ。38度の熱。外の気温もあり辛い。病院から水が配られる。pcr検査は両鼻。ものすごく痛かった。「コロナを逃さないぞ!」という男性医師から気迫を感じた。結果コロナ陽性。

帰り道、駅前でpcr検査をしている会場を発見。空いていた。最初からこちらでpcr受けたら良かったか、しかし会場があることを知らなかったし空いてるとは思わないよね、とボーっとしながら通り過ぎる。(編集部注:無料pcr検査は無症状の方対象です)
保健所から電話、娘もコロナ陽性。学校に連絡、会社に連絡。

夕方

かかりつけのお医者さんからいただいた薬(カロナール等、マネージャーさんに取りに行ってもらった)を飲む。
熱が上がる。娘もわたしも39度をこえる。咳、はげしい喉の痛み。飲み込みも辛い喉の痛み。変な汗(ワクチンを打ったあとの汗のかきかたに似ていた)。ビリビリとした手の痺れ。痰。

自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)に電話し、パルスオキシメーターを貸して頂く。加えて食料も届く。段ボール2箱。1人分。大量。乾麺やコーヒー、ゼリーなどの保存食。有り難いが食べられない。食欲がない。乾麺をゆでる元気がない。痰もひどく、ひっきりなしにうがいをしていた。痰の出し方をネットで初めて調べてみたりした。痰で息がしづらいほど。痰とは飲み込んでいいのだろうか。(いいらしい)

汗をかいて熱を下げようと(昭和のやり方)長袖パジャマ、首にタオル、布団をかぶって寝るが直ぐに汗だくに。何度も着替え、洗濯機をずっと回していた。熱は下がらず。

たまに食べられる!という時がくる。吐き気が少しあるものの刺激物なら食べられそうで、サポートセンターからいただいたレトルトの中辛カレーをいただく。飲み込む度に喉を押さえて顔をしかめる痛み。こんな喉激痛は初めて!