画家の運命

そして、パリの屋根裏部屋といえば、貧乏画家です。寒さにふるえながら、パンのはじっこを食べながら絵を描いています。

生きている間は、わびしい暮らしでしたが、亡くなった後に、絵には高い値段がつき、名前も世界中に知れ渡ります。

子どものころは、そんな画家がなぜ生きている間に認められなかったのか、とても残念に思ったものでした。

一方で、若くして個性的な絵が認められ、人気者になった画家もいます。

彼はお城に住んで、華やかなパーティーを開き、ファッション雑誌のグラビアに登場。社交界の生活が忙しく、絵を描くひまがなくなってしまいました。

デビュー当時のやせぎすの青年はいつしか、ぷっくりおなかの、満腹おじさんになってしまいました。

『白髪の国のアリス――田村セツコ式 紙とえんぴつハート健康法』(著:田村セツコ/集英社)