後鳥羽上皇。クライマックスの承久の乱は、ドラマ内でどう描かれるのか(『少年国史物語、第3巻』著:前田晁/早稲田大学出版部)より。国立国会図書館デジタルコレクション

小栗旬さん演じる北条義時、大泉洋さん演じる源頼朝ら、権力の座を巡る武士たちの駆け引きが三谷幸喜さんの脚本で巧みに描かれるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(総合、日曜午後8時ほか)。10月9日にはこれから迎えるクライマックスを前に、撮影のウラ話に触れたトークスペシャル番組が放送され、SNSを中心に大いに盛り上がりを見せていました。

一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。第9回は「義時の最期」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!

待ち受ける衝撃の最終回

前回はドラマがお休みでしたね。代わりにトークショーが開かれ、三谷幸喜さんが手渡したという最終回の脚本について「衝撃を受けた」といった感想が、小栗旬さんや小池栄子さんら俳優のみなさんから述べられました。

そこでのやりとりから分かったのは

1、最終回は驚くような展開を迎えることになりそう

2、北条政子を悪女としては描かなかった

この二点だと思います。

そこで今回は、三谷さんがドラマのホームページでも描くことを公言されている「義時退場」がどんなものになるのか、ぼくなりに想像してみようと思います。

このドラマは人気があることもあって、いろいろな書き手の方がすでに競ってドラマの先を予想しています。もちろん、いろいろな予想があってよいと思うのですが、あの三谷さんが脚本を記されているのに対し、やや平凡なものが多いようにも感じておりまして。自分も個人的な予想をしてみたい、と思い立った次第です。

決してドラマそのもののネタバレではないですし、あくまでお遊びですので、お許しください。「どんな形でもネタバレに繋がりそうな内容なら見たくない!」という読者の方はここでブラウザバック推奨でございます。