戦時中ってこんな感じ?

他方、レストランは6時過ぎるとガラガラという話だし、昨今びっくりするのは、レストランに行ったら、「スタッフ不足のため急遽閉店」の張り紙を貼って休んでいる店があるということだ。レストランやカフェで働いていた人々は移民も多かったので、

「EU離脱のせいだよね」

なんてことを言ったり、

「スタッフにコロナ感染者が出たのかも」

と想像したりしていたものだが、こうも「急遽閉店」が多いと、物価高で材料費が上がり、光熱費も高騰しているので客が少ないと採算が合わず、ディナーの時間帯はわざと閉じているのではと勘繰りたくもなってくる。

以前から英国のスーパーは、自社ブランドで「セイバーズ」「エッセンシャルズ」などの名前がついた激安商品ブランドを展開しているが、ついに「激安ブランドは一人三点まで」の制限を設けたスーパーも出てきた。物価高でみんな生活が大変なのだから、安い商品を買いだめしたりする人がいないように、本当に生活が苦しい人の手に届くようにしましょう、という配慮らしい。朝の情報番組など見ていても、やけに「安い夕食の作り方」だの「無駄のない野菜の使い方」だのを伝授している料理コーナーが多い。以前だったら一食分だった材料を使って二食つくるには、ソースの具を減らしてパスタでかさ増しをし、物足りなくないように味付けを工夫するんです、みたいなことを言っている番組を見ていると、戦時中ってこんな感じだったんだろうかと思えてくる。