アルバムは「子育てはちゃんとしたわよ~」という証明のはずだった(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは鳥取県の60代主婦の方からのお便り。断捨離をしても残しておいた、子どものアルバムの行先は――。

アルバムの整理

最近、断捨離をした。いつか使うだろうと取っておいたものたち。しかし還暦を過ぎて、「いつか」は来ないと考え直し、私の結婚式のときの自分的にブサイクな写真から捨て始めた。するとダムが決壊したように、一気に処分することができた。

次は何に手をつけよう。子どもたちの重くて分厚いアルバムがある。あどけない幼子たちの写真を撮っては、貼り付けた。挿絵にも凝って、子育ての合間に楽しんで作ったなあ。子ども3人分、ダンボール6個分のアルバムは、嫁入り道具の一つになればとせっせと仕上げたものだ。

いざ娘たちが嫁ぐ日がやってきた。しかし、「新居が狭い」「もう何回も見たから」という理由で、ことごとく拒まれてしまった。アルバムは「子育てはちゃんとしたわよ~」という証明のはずだったが、結局は私の自己満足だったと思い知らされる。

いま娘たちは育児に奮闘中。その姿を見て自分の育児の反省もした。子育てに正解はないが、愛情を持って育てたのは間違いないし、それぞれいい子に育った、と親バカながら思う。子どもたちのアルバムは、まだわが家の押し入れのなかにある。


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