周囲の環境の変化

シェアハウス暮らしで心身ともに限界が来た時、一人暮らしにかかる具体的な費用を計算し、後押ししてくれたのも、ライターになって初めてヤフーニュースに記事が転載された時、たくさん誹謗中傷を受け、食事がのどを通らない程、メンタルが落ちまくった時に、「死にたいくらいなら、ご飯でも食べようよ」と食事に誘ってくれたのもAさん達だった。

その時は、事情は詳しく話していないけれど何かを察してくれたようで、ただそっと一緒にいてくれ、普通にご飯を一緒に食べ、何かあったら言ってきてと言ってくれた。何も感じなくなっていた心に、その優しさがしみ込んだ。

あれから2年余りがたち、私は自分の生い立ちをまとめた本を出した。
あの時からすれば、連載を持てるようになったり、一人暮らしできるようになったり、もちろんまだまだ途上とはいえ、周囲の環境は大きく変化した。

『死にそうだけど生きてます』(著:ヒオカ/CCCメディアハウス)

だから、「ヒオカちゃんはさ、出会った時から何も変わってないよ」
その言葉にとても驚いた。
え?変わってない?嘘やん!みたいな感じで。

思えば不思議だった。なんであんなボロ雑巾だった私なんかに優しくしてくれたの?