私から孫に与えて喜んでもらえるプレゼントとは

プレゼントとは、相手への愛情や気持ちを表すものなのではないでしょうか。

なかなか会えない遠く離れた親戚としては、モノを通じて気持ちを表し、子どもの存在を寿(ことほ)ぐのはとても大切なこと。

一方、普段から近くに住んでいて、「熱が出たから」と呼ばれ、「急用ができたから」と家に呼ばれる身であれば、ただ一緒にいることでもお互いの存在を大切にしていると感じ、感じられていると信じたい。

モノと時間の価値は状況によってまったく違ってきます。

お金持ちの親が子となかなか一緒にいてあげられないので、その分高価なプレゼントをどんどん贈る、という物語を読んだ記憶があります。その親にとってのモノとは、一緒にいる時間の代わりなのかもしれません。

働いている娘たち世代にとっての「時間」は大変に貴重です。私自身、シングルマザーとして長く働いてきたので、その気持ちは痛いほどよくわかります。

共働きが当然となった現代、その傾向はより強くなっているのではないでしょうか。子どもはかわいいけど、一緒にいる時間がない……。

そのようななか、お金はなくとも時間はまあまあある、一緒に遊ぶ元気もまだ残っている私のようなシニアから孫に与えて喜んでもらえるプレゼントとは、「なるべく孫と一緒に過ごす」ことなのではないでしょうか。