おふくろの味は、魔法だ

かくしてお正月。帰省した際、母におねだりしてみた。

羊「ねぇ母さん。久しぶりにミートソースば作ってくれん?」

母「お安い御用たい。でもなんでミートソースね?」

羊「今やっている連載でミートソースについて書こうと思って。母さんのミートソースについても書きたいとたい」

母「えええ それは責任重大やね。緊張するー」

吉田家母の味・ミートソース。これを食べると子供の頃の”とっておきの日々”に戻れる魔法のひと皿(写真:『ヒツジメシ』より)

とか言いながら、いつもと変わらぬ手つきでミートソースを作ってくれた母。出来上がったソレは小さい頃食べたままの味で、口に入れた瞬間、揺れる灯火の向こうに咲いていた家族の笑顔が浮かんでちょっと涙が出た。

つくづく、おふくろの味は、魔法だ。