代官山の美容室に通っていた理由

中でも当時の我々にとって“アツかった”のは代官山。

『ヒツジメシ』(著:吉田羊/講談社)

服屋も美容室もカフェも見るものすべてが洗練されていて、どこに入るのにも緊張が強いられるハードルの高い街。週末を利用して代官山遠征を果たした人間は、月曜の朝は勇者扱いされたものです。

話は少し逸れますが、当時私は代官山の美容室に通っていました。ただただ「美容室は代官山に通っている」という何に対してかわからない見栄を張るために(笑)。

そのお店に、先日20年ぶりに行ってみまして。当然ながらスタッフはすっかり様変わりしていたけれど、街は、未だ多くの若者が憧れるカリスマ性を保ち、田舎者に強いるちょっぴりの緊張感は健在でした。

という訳で、久しぶりに懐かしの代官山をぶらり。