非日常な『TABLEAUX』で味わう高揚感

お次は、『TABLEAUX』。

代官山駅の目の前にありながら、地下という立地の隠れ家感と、レストランとバーを分けて併設したラグジュアリー感が大人心をくすぐる。真っ赤なソファと重厚感のあるシャンデリアをあしらった内装は超都会的、かつ非日常的で、「東京」に暮らす自分をふと実感させて俄かに高揚感を与えてくれます。

コースメニューもありますが、この日はアラカルトで注文しました。

北海道産の牡蠣はクリーミー。フォアグラのパテは濃厚の極み。サラダは「自家製ツナ」に惹かれて注文。「マッシュルームのブルーテ トリュフのムイエット添え」は食べてわかる料理(笑)。

北海道産のフレッシュオイスター。どぉるんっと口に滑らせる瞬間が好き(写真:『ヒツジメシ』より)

こちら、薪火で焼き上げる肉料理がイチオシとあって、メインのハラミは突き抜ける柔らかさ。

記念日など、特別な夜を楽しみたい方は、ぜひ訪れてみては?

※本稿は、『ヒツジメシ』(講談社)の一部を再編集したものです。


ヒツジメシ』(著:吉田羊/講談社)

2022年で俳優デビュー25周年を迎えた吉田 羊さんの初単行本! 2015年から『おとなの週末』で連載を続けた「ヒツジメシ」がついに1冊になりました。日々の食体験を通して、下積み時代から現在までを振り返ります。懐かしい思い出のお店、また、ふるさとや母の味、そして今気になる街や味をめぐりながら、仕事のこと、大好きな人や街のことなどを綴ります。吉田 羊さんの食の思い出を追体験しながら、ある時はほっこりしたり、ある時は「あるある」とうなずいたり……。また、女子が気になる美と健康などについても触れます。単なる美味の食レポにとどまらず、食体験を通して吉田 羊さんの姿が垣間見え、読み物としても楽しく、グルメガイドとしても役立つ1冊です。