とりあえず行動してみよう

例えば、コロナの恐怖で外出することを極度に恐れ、家に閉じこもった結果、寝たきりになったり認知症になったりする高齢者がいます。実際に私が診ている患者さんにも、コロナ禍で閉じこもる生活をした結果、認知症が進んだ人や、歩行が困難になった人がいます。

冷静に考えれば、高齢者が新型コロナで寝たきりになる可能性より、外出自粛によって寝たきりになる可能性のほうが大きいはずです。

あまりに不安が大きくなりすぎると、もはやどう対処していいかわからなくなります。大切なのは、深く考えすぎず、とりあえず行動してみることです。試しに行動してみて、結果を見てから次の行動を判断すればよいのです。まさに「案ずるより産むが易し」です。

 

※本稿は、『75歳からやめて幸せになること 一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差』(大和書房)の一部を再編集したものです。


75歳からやめて幸せになること 一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差』(著:和田 秀樹/大和書房)

我慢しないこと、それがいちばん大事 長寿・健康のために、これもあれもと制限されている人に朗報!『80歳の壁』ベストセラー作家が、75歳以降の人生を存分に楽しむために「やめていいこと」を具体的に伝える。