意欲を保った状態で70代を終えれば、元気な80代が待っています(撮影◎三浦憲治)

 

楽しいことをして前頭葉を刺激する

逆にいうと、前頭葉が老化すると無気力になり、人間らしい生活を送れなくなっていくということです。コロナ禍では若い世代の人たちはしばらく行動制限を経験しても、再び行動的になることができました。

しかし、70代後半にもなると、いったん動かない生活を続けた結果、行動する意欲が失われてしまいます。行動しないと頭も体も使いませんから、結果的に知力や体力の老化も一気に加速します。

つまり、まずは前頭葉の老化を食い止めることが先決です。「自分にとって楽しいと思うことをやる」というのがポイントです。楽しいことをして前頭葉を刺激すれば、老化に歯止めがかかります。

意欲を保った状態で70代を終えれば、元気な80代が待っています。