101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活 のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「 簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがい っぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社) から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。
<100歳の100の知恵 61>
『酒糟は冬の体を温めてくれる』
おいしい酒糟をいただくと、必ず「糟汁」を作ります。
入れる具材は、塩鮭、大根、にんじん、里芋、ごぼう、生しいたけ、なめこ、こんにゃく、油揚げ、長ネギなど。
それぞれ少量ずつでいいので、冷蔵庫や台所に少しずつ残っている野菜の棚卸にも役立ちます。
ちょっと多めに作り、火を入れ直したら二日間くらい楽しめます。野菜もたっぷりとることができ、身体の内側から温まるので、寒い季節にぴったり。糟が入るからごはんを食べなくてもすみます。
余った酒糟には、魚の切り身を漬け込んだり、甘酒にしていただきますが、さらに使い切れなかったものは小分けして冷凍保存しています。