「ゆっくりやりましょうよ」

コメンテーターの人たちの仲が良さそうです。ギスギスしていません。

――放送開始の20分前には皆さんが控え室に集まるんですが、各曜日のコメンテーターに芸人さんも入っていることもあって、盛り上がるんですよ。その雰囲気がスタジオに移行できているんじゃないかと思っています。

火曜日のコメンテーターである、ますだおかだの岡田圭右さん(54)なんて、難しい話がテーマのときは一言もしゃべらないことがありますが(笑)、控え室の雰囲気は大いに盛り上げてくださる。ご自身も「俺は下ごしらえの岡田や」と言っていました。(笑)

スタジオが和やかなのは石井さんが声を荒げたり、語気を強めたりすることが一切ないのも大きいのではないですか。コメンテーターの意見を否定することもありません。

――その意見はその人の考えで、正しい、正しくないは決められませんからね。僕の考えと違うからといって、正しくないわけではない。よく言えば、多様性。まぁ「ゆっくりやりましょうよ」って感じですよ。(笑)

慌てた素振りも見せません。地震や大火事などを伝えるときも落ち着いています。

――CBCで20年間、アナウンサーの教育を受けてきたからでしょう。たとえば放送中に地震が起きたら、MCは絶対に落ち着いていたほうがいい。そう教育されました。逆に、緊迫感を持って伝えなきゃいけないときもあります。例えば津波が来る恐れのあるときです。「命を守るための行動してください」って繰り返し呼び掛けます。

石井さんは疲れた表情も見せません。何か独特の健康法があるんですか。

――徳光和夫さん(81)が「帯番組のMCは睡眠が一番大事」と仰っているのを聞き、確かにそうだと思い、必ず1日8時間寝ています。しかも睡眠の質が良くなくては駄目なので、ある睡眠法を実践しているんですよ。
その睡眠法は入眠する2時間前までにご飯を食べ終えます。食べた直後は腸が動いたままで、よく眠れませんから。そして入眠1時間半前になったらお風呂に入り、15分ぐらい温まる。すると、眠るころにはちょうど良い体温になるんです。加えて、入眠の1時間前になったら、以後はスマホを見ない。これだけです。

効果はありますか?

――1度やってみてください。睡眠の深さが変わります。朝の目覚めも全然違う。疲れ取れます。
僕が「8時間寝ている」と言うと、驚く人もいますが、そのかわり起きている間は空いた時間をつくりません。詰め込みます。朝起きた途端にラジオを聞き始めますし、CBCまでの移動時もラジオを聞き続けています。