最後まで仕事のことを考えているのって、いいなぁ

どうして1度止めたんですか。

――30歳で長女が産まれて、その時に「1日に1万円から2万円もゴルフに費やすんなら、家族のために使おう」と考えたんです。まるで好感度アップを狙っているような言葉ですが、本当です。(笑)
ゴルフはメチャクチャ楽しい。どうしてなのか理由を分析したら、やっているときは打つこと以外、何も考えないからだと思うんです。目の前にボールがあって、それを打つことしか考えない。もしかしたら、ゴルフって瞑想と一緒で、頭の中の整理が出来るんじゃないかって思うんですよ。

フリーになられた時の目標はNHKの『紅白歌合戦』の司会をやることでした。今も一緒ですか。

昼までラジオの仕事をやっていて、午後3時に死ぬなんていうのが一番いいなあって思っているんです

――変わりました。放送界の中で一番大きな現場ということで、「紅白の司会を目指したい」と言っていたんですが、仕事に大きいも小さいもないので、それよりも長く仕事を続けたいと思うようになりました。
7年前に父親が66歳で他界する直前、ほとんど意識がないのに、うわごとのように仕事の話をしていたんですよ。それもあって、最近は「最後の最後まで仕事のことを考えているのって、いいなぁ」と思うようになりました。
死ぬ直前まで、しゃべりの仕事がしたいと考えています。昼までラジオの仕事をやっていて、午後3時に死ぬなんていうのが一番いいなあって思っているんです。