EXILEに加入して嬉しい反面、自分が入って役に立つのかなという不安もあった(撮影:文藝春秋)

HIROさんから「一緒にEXILEをやらないか」

二代目J Soul Brothersのメンバーに選んでいただいたのは、そんな日々が3年ほど続いた頃でした。初期メンバーは僕、黒木啓司、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHIの5人。その少し後に、現在、三代目J Soul Brothersとしても活躍している NAOTOと小林直己が加わり、7人になりました。2007年のことです。

そして2009年の3月1日、7人全員がEXILEに加入。EXILEは14人体制に。

加入を告げられたのは、2008年の12月31日。僕らは札幌ドームで行われたEXILEのカウントダウンライブに出演させていただいたのですが、ライブ後、突然HIROさんに呼ばれて「一緒にEXILEをやらないか」と言われたのです。もちろん「はいっ、やります!」と即答ですよね。

LDHには、「EXILEを永遠に残していく」という至上命題があります。「若いメンバーで頑張っている二代目を入れて活動したら、EXILEがより大きくなるのでは」と、HIROさんが考えての増員でした。

僕らはその瞬間まで何も知らされておらず、加入の提案は完全にHIROさんのサプライズ。しかもその際に、「2カ月後に発表するまで誰にも言わないで。家族にも内緒にね」と言われたんです。だからもうメンバー全員誰にも何も言わず、黙々と3月1日まで活動して。ただ、二代目J Soul Brothersのデビューアルバムの発売日が2月25日で、その4日後にEXILE加入が発表されたので、二代目のファンは戸惑ったと思います。急な展開について不安な声を聞くこともありましたが、それに対しては、これからの自分たちの活動で正しい判断だったと証明するしかないと思っていました。

僕自身は、EXILEに加入して嬉しい反面、自分が入って役に立つのかなという不安もあり、それを解消するために、自己啓発書やビジネス本など、結構な数の本を読んだことを覚えています。

でもEXILEに加入できたおかげで、本当にすごい景色をたくさん見せてもらいました。家族もEXILEに入ってからは頻繁にライブに来てくれるようになり、活動を喜んでくれています。