蒸した芽キャベツは旨味を含みふっくら

最初にしっかり焼き目を付けているから、酒蒸しにした後も、香ばしい余韻が漂っています。

口にすると、香ばしさと野菜の甘味がしっとり広がって、至福。ミッチリと詰まった芽キャベツは、蒸されたおかげでふっくらと膨らみ、鶏肉の旨味もしっかり含み、ホロホロッとほぐれるのにとてもジューシー。

ただ酒蒸しにするだけでは出せない香ばしさ、炒めるだけでは出せない甘味と旨味。焼いて酒蒸しは、もしかしたら、芽キャベツの美味しさを一番引き出せる料理かも!

なんて、自画自賛してしまうほど美味しい一品です。
味付けは塩だけですが、ごはんにもちゃんと合う。
旬の今、ぜひ、お試しください。

 

●食べ方アレンジ

芽キャベツもチキンもチーズと相性抜群。ごはんにのせて、パルメザンチーズと黒コショウ、ほんの少しだけオリーブオイルをかけた丼も最高です。はがれ落ちてパリッと焦げた葉も密かな楽しみ。一緒にごはんにのせちゃいましょう!
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