101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『プロに教わったガーリックバター、重宝します』

テレビで料理番組が放送され始めた頃、料理番組の台本を書いたり、司会をしていたりしていたおかげで、いろいろな料理人の方にお会いしました。

なかでもお世話になったのが、創業100年を越える老舗西洋料理の店、小川軒のご主人・小川順さん。テレビで紹介する料理の相談をしたり、料理の試食をさせてもらったりしていました。

そのとき教えていただいたのが、ガーリックバターです。バターは常温で扱いやすくしておき、バターの四分の一程度のニンニクのすりおろしと、パセリのみじん切りを少し練り込み、ラップに包んでバナナくらいの棒状にして冷蔵か冷凍保存しておきます。

 

テーキのソース代わりにしてもおいしいし、フランスパンでガーリックトーストを作ったり、使い道はいろいろ。(写真提供:photo AC)

 

必要に応じて切り分けて使いますが、ステーキのソース代わりにしてもおいしいし、フランスパンでガーリックトーストを作ったり、ゆでたてのパスタにからめて粉チーズをかけていただいたり、使い道はいろいろ。作っておくと重宝します。

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