みがいた感が強いからと、「かため」は選ばない

みなさんは普段、どんな歯ブラシを使っていますか?

市販の歯ブラシには、さまざまな種類があります。毛の並びが3列や4列のものや、小さなコンパクトヘッドのものがあります。

一定期間歯みがきのスキルを確認してから、みがき残しの程度などによって歯ブラシのタイプを変えることもあります(写真提供:Photo AC)

また、商品によって異なりますが、たいていは毛の硬さが「やわらかめ」「ふつう」「かため」の3つのタイプに分かれています。

選び方がわからず、適当に選んでいる方が多いかもしれませんが、歯ブラシは毎日使う私たちの歯のケアの“パートナー”。ぜひ、自分の歯に合ったものを選んでください。

男性はみがいたときの感触で「かため」の毛先を好む印象がありますが、「かため」の毛先で、みがく力が強過ぎると、歯ぐきを傷つけ、痛めてしまうことがあります。

歯科医に勧められているものがなければ、毛先が3列のものかコンパクトヘッドで、毛先の硬さは「ふつう」を選びましょう。歯ぐきが腫れている場合には、「やわらかめ」がお勧めです。

私たち歯科医や歯科衛生士が患者さんにブラッシング指導をする際は、大きさが2cmほどのコンパクトなヘッドで、毛先が平らにそろえられている歯ブラシを最初に勧めます。

そのうえで一定期間歯みがきのスキルを確認してから、みがき残しの程度などによって歯ブラシのタイプを変えることもあります。