感情の老化予防を始める時期は「40代」
私は、「40代」が自分の感情を刺激してくれるものは何かを探したり、試したりして感情の老化予防を始める時期だと考えている。
なぜなら、40代も後半になると、自分の仕事人生の先行きがある程度見えてきて、役員になれるような人はごく一部なわけだから、多くの人は、多少の「あきらめ」や「失望」を感じ始める時期だからだ。女性で言えば、子育てが一段落して、先が見えてくる時期だ。
この時期に、虚しさを抱えたまま、たまの休日だからといって、一日中テレビを見てごろごろと過ごしているようでは、将来が危ぶまれる。
仕事や子育てに代わる、人生の楽しみを見つけることが大切になってくる。
※本稿は、『人は「感情」から老化する―脳の若さを保つ習慣術』(祥伝社黄金文庫)の一部を再編集したものです。
『人は「感情」から老化する―脳の若さを保つ習慣術』(著:和田秀樹/祥伝社黄金文庫)
高齢者、老年医学を専門とする精神科医・和田秀樹。現在も臨床にたずさわり、高齢者の脳機能などを長らく観察した結論は、人間の本質的な老化のスタートは「感情の老化」にかかっているということ。「感情の老化」は、個人差はあるが、40代から始まる。そのままにしておくと、体力低下や知的機能の低下につながり、「健康」「脳の機能」「見た目」は、どんどん老化・悪化してしまうのだ。感情を若く保つことができるための習慣術を公開!