「愛の技法」

エディット・ピアフと恋人のマルセルが一緒に訪れて撮影したらしい写真も残っている。この作品では、強いはずの年上のピアフが、夢見る少女のよう。マルセルはこの年上の激しい女性を、妻子がいたが、堂々と愛した。この2枚は二人の社会への「愛の宣誓」のようで必見だ。

コゼットとジャックの写真はというと、1枚の集合写真しかないが、2人の愛の物語と、”マドモワゼル”・コゼットの伝説(レジェンド)は、写真技法とその哲学の中に、十分宿っている。そういう伝え方の方が、ブランドが長持ちすると、コゼットはプロデューサーとして綿密に計算したはずだ。かくしてアルクールは何度も蘇る。

Studio Harcourt Parisは、偉大な愛の物語を生きた2人の、人生の爪痕だ。私たちは写真の技術だけでなく、彼らの残した「愛の技法」に大いに学び、自分たちの未来を豊かにする権利がある。そんな気がする。

 

★Studio Harcourt Paris
Business Development Manager 坂本京子
メールアドレス:kyoko.sakamoto@studio-harcourt.eu