型板ガラスを雑貨にリメイクするpieni(ピエニ)の吉田智子さん・晋吾さんの二人が、Iさんの“想い出レター”を読んで感じたものとは――(イラスト:そねはらまさえ/『想い出の昭和型板ガラス ~消えゆくレトロガラスをめぐる24の物語~』より)
かつてどこの家でも、窓や建具に使われていた模様入りの「昭和型板ガラス」。模様のかわいらしさや、あまり生産されなくなったという稀少さから、最近ではSNSを通じてたびたび話題となっています。今回紹介するのは愛知県・Iさんの「昭和型板ガラス」の思い出について。型板ガラスを雑貨にリメイクするpieni(ピエニ)の吉田智子さん・晋吾さんの二人が、Iさんの“想い出レター”を読んで感じたものとは――。

近所の駄菓子屋さん─愛知県・Iさんのエピソード

家から5分くらいのところに、広さ4畳ほどの小さなトタン屋根の駄菓子屋さんがありました。

父の子どもの頃からあったそうですが、私のときには週末だけ開く駄菓子屋さんになっていました。

小さい頃から週末になると100円玉を握りしめて通いました。

少し重たい型板ガラスの引き戸を開けると、駄菓子を入れる空き箱が置かれていて、そこに頭の中で計算しながらお菓子やくじ引きの紙を入れていくのです。

1個10円か20円でした。間違えないように、100円で足りるように、何度も指で数えました。