80歳を越えた店主のおばあちゃんは、お金の計算は勉強だからと、最後に会計するまで絶対に口出しはしませんでした。

中学生になった頃にはお店の引き戸は閉まったままになり、ガラスの先に広がる夢の世界は見られなくなりました。

『想い出の昭和型板ガラス ~消えゆくレトロガラスをめぐる24の物語~』(著:吉田智子・吉田晋吾・石坂晴海/小学館)

そしてしばらくすると、更地になりました。

昭和型板ガラスの作品を見るたびに、店主のおばあちゃんの顔と、子どもたちに夢を与えてくれた懐かしいあの場所がよみがえり、感謝の想いがこみあげてきます。