動詞の性質の違いとは
それに対して、「説明する」「案内する」などの動詞は、「(私が)ご説明する/できる」「(私が)ご案内する/できる」という謙譲語の形で使われます。
「説明する」「案内する」は、「だれに対して」という、その動作が及ぶ先の相手がいる動詞ですが、「利用する」「参加する」「乗車する」は、その動作が及ぶ先の相手がいないタイプの動詞だという違いがあります。
こうした動詞の性質の違いが、用法の違いにもつながっています。
「ご利用する/できる」はそもそも謙譲語として使われないので、「ご利用できます」のように尊敬語として使ってしまっても、誤用とは感じられにくいのだと考えられます。