上手に愚痴をいうためのルール

ただし、そこには守りたい“ルール”があります。

まずは“相手選び”です。

『老いも孤独もなんのその 「ひとり老後」の知恵袋』(著:保坂隆/明日香出版社)

古くからの友人など、気心が知れている相手に聞き役になってもらうのがいちばんですが、できたらその中でも、似たような状況にいる人が望ましいでしょう。

あまりにも状況が違いすぎていると、気持ちを受け止めてもらいにくいからです。

そして、もうひとつ。“お返し”が必要ということです。

こちらが愚痴を聞いてもらったら、次は相手の愚痴の聞き役に回ることも考えておきたいところです。

もちろん、きれいに交互に役割を代える必要はありませんが、“一方通行”ではさすがの相手も「もう、いいかげんにしてくれないかな」という気持ちになるでしょう。