(写真提供:Photo AC)
今、世界的な問題になっている「食品ロス」。使い切れずに捨てられた食材が、地球環境の負荷になっています。いますぐ家庭でできる取り組みをはじめてみませんか?(構成◎内山靖子 イラスト◎オオカワアヤ)

その1はこちら

「食品ロス」主な原因は3つ

なぜ、家庭からこんなにも「食品ロス」が生じてしまうのか。その主な原因は3つです。1つめは「直接廃棄」。買ってきたキャベツが傷んでしまったので捨てたというような場合。2つめは「食べ残し」。作り置きしたおかずや大鍋に作ったカレーなどを食べ切れなくて始末すること。3つめは「過剰除去」。にんじんの皮や大根の葉など、調理をすれば食べられる部分をゴミにしてしまうことです。

では、実際にどんな食品が捨てられているのでしょう。2022年にハウス食品が調査した「最近捨ててしまった食品・食材ランキング」の第1位はキャベツ。次いでキュウリやもやし、レタスなどの野菜が並びます。

また、大阪府の「家庭の食品ロス実態調査」では、家庭から廃棄される食品は「生鮮野菜」と「調味料」で5割以上に。つまり、野菜と調味料をきちんと使い切ることができれば、家庭の「食品ロス」は格段に減るというわけです。