亀の妹たちの苦難

家康の次女・督姫。彼女は、関東の覇者である北条氏(北条氏直)に嫁にいって若くして未亡人となり、そのあと池田輝政と再婚した、というのは以前の記事にも書いた通り。

さらに三女の振姫は、若くしてこの世を去る蒲生秀行と結婚しています。

関ヶ原の後、池田家は一族で100万石近い領地を家康から与えられますが、輝政には既に立派な跡継ぎ(督姫が生んだ子ではありません)がいました。

蒲生家も60万石の大大名にして貰いますが、ここは昔から家臣団がまとまらない。夫を早くに亡くした振姫は幼い我が子を補佐しながら、百戦錬磨の家臣たちと渡り合うことになります。

豊かな家に嫁いだものの、別の苦労をした妹たち。もちろん断言できませんが、妹たちと比べると、亀姫は家庭的な幸せを感じられた可能性があったのではないでしょうか?