腸活をしても寝なければ意味がない
次に、腸を外側から鍛える方法についてお話ししましょう。それはずばり「運動」です。
コロナ禍以降、運動不足を実感している方も多いはず。座りっぱなしの生活では、腸の動きも止まってしまいます。時々立って体を動かす、軽いウォーキングをする、できるだけ階段を利用する。そんなちょっとした心がけでも、腸に刺激を与えることができます。
体に負担がかかるほどの運動は必要ありません。どこでも簡単にできる「すきまストレッチ」を紹介しますので、ぜひ仕事や家事の合間に取り入れてみてください。
また、せっかくよい食事と適度な運動で腸を活性化しても、腸が消化に集中できなければ意味がありません。消化や排便を助ける腸の蠕動運動が特に活発化するのは、副交感神経が優勢になる睡眠中。良質な睡眠をしっかりとることも、腸を整えるうえで大切な要素なのです。
交感神経から副交感神経へのバトンタッチがスムーズにいかないと、質のよい睡眠は得られません。食事をしている間は交感神経が優勢になります。副交感神経へのバトンタッチにはおよそ3時間かかりますから、寝る3時間前までに食事を終え、布団に入るまでの時間をリラックスして過ごすようにしてください。
腸が元気になれば脳も元気になる。日々のちょっとした心がけで腸内環境が改善されれば、心も体も軽やかに、これからの人生を元気に歩いてゆくことができるでしょう。