「フェムケア」って何？還暦過ぎても、デリケートゾーンの手入れで、人生100年時代を元気に過ごせる

生まれて初めてのVIO剃毛

ところが施術を受けるにあたり、2日前までにVIOの剃毛処理をする必要があることが判明し、またもや「えーっ！」とたじろいだ。だって手つかずの森なのだもの。自分で脱毛や剃毛をする方法なんて、考えたことすらなかったのだもの。

そこでネット検索してみたところ、デリケートゾーン用の脱毛クリーム、ブラジリアンワックスなどいろいろな選択肢があることを知る。もっとも手軽そうなのはコレかなと、VIOシェーバーなるものをネット通販で購入することにした。

なるほど確かにツルンとはなったけれど、若くない身には「楽々簡単」という触れ込みは噓だった。Vはいいけど、IやOを剃る時の体勢には柔軟性が求められるのですよ。

何の因果か、浴室でバスタブに片足を載せ、老眼鏡をかけて、見たくもないところを凝視しながら、ブィーン、ジョリジョリ。でも結果オーライ。思いのほか風通しがよくなり、排尿後や排便後に温水洗浄したら、いつもよりすっきり爽やかに。

生理のあった頃なら不快感が激減しただろうなぁ。将来、介護を受ける時に備えて、白髪がこんなに増える前に勇気を出して永久脱毛しておくべきだったなぁと後悔しきり。

黒（メラニン色素）に反応する波長で発毛組織を破壊するレーザー脱毛は、黒髪である東洋人の特権だったのにぃ、などと考えているうちに、取材当日を迎えた。

＜後編につづく＞