小太りの人がいちばん長生きする
日本で独自におこなわれた長期にわたる調査でも、調査開始当時40歳だった人の平均余命がもっとも長かったのは、BMI値が25.0以上30.0未満の肥満1度、つまり小太りであるとされた人でした。
逆にもっとも余命が短いのは、BMI18.5未満の低体重の人。痩せている人より小太りな人のほうが、男性で7年、女性では6年も寿命が長いことがわかったのです。
ところが、医学界では未だにBMI値が25以上の人は肥満であると定義づけています。肥満といわれたら、痩せなくちゃと思うじゃないですか。でも実際にはBMI値が25.0以上30.0未満の人のほうが長生きしているわけで......。
極端な話、医師の指導にしたがって体重を落としたら、短命になっちゃったということになりかねないのです。
ここはしっかりと考えて、自己管理していく必要があるでしょう。
※本稿は、『病気の壁』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『病気の壁』(著:和田秀樹/興陽館)
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