「専業」になってからの変化

―三宅さんは当初、会社員と作家活動を兼業していましたが、書評家・作家として、専業で書く仕事をされるようになって一年経ちました。振り返ってみて、変化や良かったことなどありますか。

兼業時代は忙しすぎたので、「そのうち復職することになってもいいから、一旦書くことに時間を費やしてみたい」という気持ちで専業になりましたが、一年間やっていけているというのは自分でも驚きです(笑)。

ちゃんと時間を割くって大事だなと実感しています。書評家って、けっこうやれることが多くて。

例えば美味しい料理を出されても、そこにあるだけでは人は食べようと思わないですよね。

料理がどういう文脈にあって何故美味しいのかとか、どういう人が食べたらいいのかとか、そういうことを分析して伝えるのが、私は一番好きです。

書評家を仕事にして、本当に良かったと思いますね。