野菜の皮は油で炒めるだけで一品料理に

できるだけゴミを出したくない。“もったいない”ことをしたくないと思う私にとって、料理は挑戦のひとつ。できるだけ野菜は端から端まで使い切りたいといつも思っています。

今では大根の葉っぱや野菜の皮などもおいしくいただくことができるようになった私ですが、若い頃は使い方がわからずゴミとして処理をしていたこともありました。今思うと本当にもったいないことをしていたと、あの頃の自分を怒りたいです。

できるだけ野菜は端から端まで使い切りたいといつも思っています(2021年1月撮影。写真:本社写真部)

そんな私に皮のおいしさを教えてくれたのはお義母さんです。2人の息子を育て上げたお義母さんは、料理も上手で手際がいいんですよ。

結婚してしばらく夫の実家に住んでいたのですが、そこで一緒に料理をしていたら、「え!? こんな部分も食べられるんだ!」と驚くことが多かったです。

なかでも驚いたのは、うどの皮。シャキシャキの食感が特徴的な春の山菜であるうどをなんと、お義母さんは皮までおいしい一品料理に変身させるんですよ。アクをとってから普通に細かく刻んで炒めてきんぴらにするだけなんですが、ちょっと品があってぜいたくな味わいがして格別です。

“節約レシピ”ってくくるにはもったい!とその当時、強烈に思ったのを覚えています。

それからというもの、野菜で食べられないところはないと思うようになりました。なかでも丸ごと食べられると思うのは大根。皮をむいた本体は煮物などにして食べるのはもちろんですが、葉っぱの部分は細かく刻んで塩もみをしてちょっと味つけをするだけでおいしくなります。