私の楽しみは毎日の晩酌なので、月々1万円ぐらいは、吞み代がかかっています(写真提供:宝島社)
2023年上半期(1月~6月)に反響の大きかった記事ベスト10をお届けします。第7位は都営住宅で生活費月10万のシンプルな生活を送る大崎博子さんの家計管理の記事でした。(初公開日:2023年5月10日)
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昭和7年生まれ、2022年に90歳となった大崎博子さんは、都営住宅でひとり暮らし。78歳からパソコンをはじめ、日々のくらしを綴ったTwitterは大人気で、フォロワー数20万人を超えています。「後期高齢者」を《高貴香麗者》と表現する大崎さん。お金がなくても、日々のちょっとした工夫で生活は整い、心も体も健やかでいられると語ります。毎日を朗らかに過ごす心がけとは――。

月10万円ちょっとでも幸せに暮らしています

私の1ヵ月の生活費は、10万円とちょっと。そう言うと驚く人がいます。持ち家ではありませんが、都営住宅団地に住んでいることが大きいでしょうか。

都営住宅団地では、家賃は収入によって決められています。私の場合は収入もないし、高齢者であることも考慮されて、とても安いんです。

日々の生活費については、お金をかけなくても心豊かに暮らせると思っています。だから、きっちりと節約して欲しいものまでがまんしているというわけではないんですよ。

私の楽しみは毎日の晩酌なので、月々1万円ぐらいは、吞み代がかかっています。お値ごろでおいしい、カルディコーヒーファームで売っている1本約700円のワインをまとめ買い。一度に4本、重いけれど手に提げて帰りますよ。

ただ、最近は、何かを欲しい、買いたいとは思わなくなりましたね。生活に必要なものはもうだいたい揃っているし、長持ちするものが多いこともあって、今あるもので十分暮らしていけます。だから、できるだけこれ以上ものを増やさないようにしています。

もちろん、お得なことは大好きです。PayPay(ペイペイ)のポイントも貯めていますし、近所の靴屋さんや家電店のポイントもしっかり貯めています。

近所のスーパーでは、いつもはクレジットカードで買い物をしていますが、現金で買うとポイントがお得になる日は、現金で払っています。そのように、工夫しながら買い物するのって、楽しいですよね。

【大崎さんの家計の内訳】