体を温めてストレスを解消

毎日のストレス解消法は、入浴です。どんなに忙しくても、38度のぬるい湯に最低20分間は浸かっています。もっと長く浸かりたい場合は、携帯型のテレビなどを持ち込み、観賞しながら入浴します。

「38度は低すぎませんか」とよく聞かれますが、副交感神経を優位にさせてリラックスするのが目的なので、ぬるい(目安は体温プラス2度)ほうがいいのです。

『5人の名医が実践する「ほどほど」健康術』(著:サライ編集室/小学館)

40度が悪いわけではありませんが、40度は交感神経と副交感神経が入れ替わる分岐点。40度以上の入浴は交感神経を優位にさせてしまい、リラックス効果は得られません。

実際、熱い湯に数分浸かるより、ぬるい湯に10分以上肩まで浸かったほうが体は温まります。心臓に問題のある人は、長時間肩まで浸かると心臓に負担がかかることがあるので、半身浴で長めに(30分程度)ゆったりと浸かることをおすすめします。

また、風呂場から出たときに脱衣所が冷えていると、交感神経が刺激され、せっかくのリラックス効果が失われてしまいます。全身浴でも半身浴でも、肌寒い季節は予備暖房等で事前に風呂場や脱衣所を温めておくことが重要です。

入浴の理想的なタイミングは、布団に入る30分から1時間前です。体が芯から温まったあと布団に入ると、体温が下がりやすく、寝つきが良くなって、良質な睡眠が得られるのです。

また、朝まで熟睡できるため、夜中にトイレに起きずにすみます(あるいは起きる回数が減ります)。