誰かと一緒に外食する機会を大切に

60代以降、より一層、大切にしてほしいのが、誰かと一緒に外食する機会です。食事は生活の基本であり、人生の楽しみの一つです。食の楽しみを忘れると、元気な人生は程遠いものになってしまいます。

特に、60代以降は徐々に食べることへの関心が薄れていくため、人生に楽しみを見いだせず、張り合いを失って鬱々とする人も少なくありません。

60代以降、より一層、大切にしてほしいのが、誰かと一緒に外食する機会です(写真提供:Photo AC)

その対策として効果的なのが、「外食」です。

「現役世代ほど稼いでいるわけでもないので、外食を頻繁にするのは後ろめたい」「食事はできるだけ家で食べないと、栄養バランスが気になる」「外に出るのがおっくうで、あまり外へ食べに行こうという気分になれない」などという方もいるかもしれません。

ですが、月に何度かの外食ならば、経済的な負担もさほど大きくないはずです。わざわざ高いものを食べに行く必要もありません。ランチなら1000円の予算内で収まる定食屋やラーメン屋は、探せばいくらでもあるでしょう。厚生年金をもらえ、家のローンが終わっているなら、もっとぜいたくができるはずです。

うしろめたさを持つ必要などありません。体の栄養より、心の栄養を考えるのであれば、むしろ外食でワクワクする気持ちや特別感を優先させてほしいと思います。

60代以降は、会社や家族のしがらみから離れて、自由に過ごせる時間が増え、自分が食べたいものを思い切り食べられるチャンスです。ワクワクしながら、月に何度かは外食を楽しんでみてください。