7人分の食事を用意するより子さん(写真:『かぞくをつなぐ より子さんのレシピ帖』より 撮影/大沼ショージ)
近年、共働き世帯が増加する一方で、専業主婦世帯は減少していることが、総務省が実施する「労働力調査」からも読み取れます。そのようななか、専業主婦歴50年、神奈川県葉山町で娘・息子家族と3世帯7人で暮らす坂井より子さんの、日々の積み重ねから生まれる暮らしの知恵はメディアでも話題に。自宅で料理教室を行っていたこともある坂井さんは、「レシピは人から人へ受け継がれていくものだと思います」と語ります。

次世代に残したいふだんのレシピ

子育てが一段落した40代後半から15年ほど、自宅で料理教室をしていました。

きっかけは、お友達と箱根に遊びに行ったときのこと。

帰りの車の中で、「今日の夕飯、何にしよう」って皆が言い始めたんです。

私は、出かける前に献立も決めて、下ごしらえも済ませているので、「こうしておくとラクよ」と手順のコツなんかを話したことで、「お料理教えて!」という流れになったのです。

口コミで広がり、いっときは全部で50人くらいの生徒さんがいましたね。

1組4~5人で週に2~3回は開いていたんじゃないかしら。

お料理だけでなく、段取りや心持ちの話もよくしていたと思います。