小雪(11/22~12/6頃)<『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』より>
「二十四節気」とは中国で誕生した旧暦(太陰太陽暦)で、1年を約15日ごとに24等分した季節の名称のこと。この連載ではその二十四節気に沿った過ごし方や備え方、旬の食材を、漢方コンサルタントの櫻井大典さんが紹介します。「二十四節気は不調を防ぎ、日々をより豊かに過ごすための“知恵”の結晶」と語る櫻井さん。今回紹介する季節は「小雪(11/22~12/6頃)」です。

小雪(しょうせつ) 11/22~12/6頃

紅葉が散り、北国ではわずかに小雪(こゆき)が舞い始めます。

しかしながら、日中は春のように暖かな日もあり、この頃の晴天で穏やかな天候の日のことを、小春日和と呼びます。

各地の神社で、収穫に感謝する新嘗祭(にいなめさい)や、商売繁盛を願う酉の市(とりのいち)のお祭りが行われるのもこの時期。

養生としては、積極的に休む、3食しっかり食べる、また、とくに寒さに弱い五臓(注)の「腎」を守ることを意識して、身体を寒さに順応させていきましょう。

(注)中医学の考えで、「五行論」に基づく「肝、心、脾、肺、腎」の5つを「五臓」といいます。いわゆる「五臓六腑」の五臓にあたります。