養生

“疲れているのに頑張る”ではなく“疲れているときは積極的に休む”ということが、小雪の養生のポイントになります。

また、ダラダラ食べるのではなく、3食しっかりとした“食事”をするよう、心がけましょう。とくに食欲が低下している人は、体力を温存すべく、早く眠り、遅く起きるようにしてみてください。

中医学の古典にも「日が昇ってから起きるように」とありますが、これは“太陽の力が十分に地面に伝わってから(気温が上がってから)活動し、とにかく寒さから身を守るように”という教えなんです。

暖かい布団で眠ることはもちろんですが、できればエアコンのタイマーをセットして眠り、部屋がしっかりと暖まってから起床し、寒さから腎を守ることが大切です。暖かくして日光を待ち、冬の養生の基本となる“早寝遅起き”を心がけましょう。

中医学では、秋冬を「陰」の季節、春夏は「陽」の季節と考えますが、人間の身体にも陰陽が存在し、上半身が「陽」で下半身が「陰」。よって、冬はとくに下半身が冷えやすくなりますが、温めすぎも、逆に身体の負担に……。

最近は“温活”が人気ですが、厚手の靴下やブランケット、自然な温かさの湯たんぽなどを活用するといいでしょう。