11月12日、大相撲九州場所が福岡国際センターで始まり、いよいよ今日千秋楽。先場所優勝した大関・貴景勝の綱とりに注目が集まりますが、今場所はまた横綱不在…。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。
優勝に王手
大相撲九州場所14日目は、結びの一番で優勝を争う2敗同士の対決となり、大関・霧島が前頭8枚目・熱海富士を「さすが大関」と思わせるうまい相撲で寄り切り、優勝に王手をかけた。立行司・式守伊之助に渡された分厚い懸賞金の束を、霧島は両手で持ち、顔に近づけて拝むような仕草をしたのも大関らしかった。
霧島2敗、熱海富士3敗で、千秋楽に優勝決定は持ち込まれた。千秋楽で霧島が大関・貴景勝に勝てば優勝。貴景勝は今場所、連覇と綱とりを逃したが先輩大関として勝たなければならないし、負ければ6敗となる。
霧島が負けて、熱海富士が関脇・琴ノ若に勝てば3敗同士の優勝決定戦になる。琴ノ若は大関を目指して11勝したいところだ。
熱海富士は先場所、本割で朝乃山(先場所は前頭2枚目)に負けて、貴景勝との優勝決定戦となった。決定戦でも負けて優勝を逃している。今場所は決定戦に持ち込めるのだろうか?
最近の大相撲は、番付通りにはいかない混戦となるため、14日目の取組が終わってから千秋楽を盛り上げる取組が発表される。午後6時に終わるNHK大相撲放送内で千秋楽の取組を知ることができない。今場所はさらに異例で、14日目の取組も13日目の放送時間内に発表されなかった。