厚生労働省が公開している「患者調査」によると、精神疾患を持つ外来患者数は増加傾向にあるそう。そのようななか、「悩みが増えた時こそ、ネガティブな思考を生み出す原因を探ることが重要」と語るのは、難病・パーキンソン病と闘う韓国の精神分析医キム・ヘナム先生。今回は、キム先生のベストセラー『「大人」を解放する30歳からの心理学』から「感情の起伏が激しい人たちが犯しがちな勘違い」を紹介します。
感情の起伏が激しい人たちが犯しがちな勘違い
「私、躁うつだと思うんですよね」
最近、顔を合わせた人たちから、こんなことを言われることが増えた。
感情の起伏が激しいことを、彼らはそういう言葉で表現しているのだ。
こういう人たちは、ついさっきまで上機嫌だったのに、突如として機嫌が悪くなるなど、気まぐれで、ちょっとしたことにもすぐヘコみ、イライラするという。
昨日まで楽しかったことが今日は楽しくないし、ほんの少し褒められただけでもウキウキして気分が上がるそうだ。
だがよくよく話を聞いてみると、日常生活や仕事にこれといった支障はなく、睡眠などにも異常はない。