脳に気づかれないダイエットとは?(写真提供:Photo AC)

厚生労働省によると、柔整師が手がける施術所(整骨院)は2018年末時点で約5万カ所となり、10年間で約1.4倍に増えたそう。現代社会で、それだけ体の悩みを抱える人が多いことの表れと思われますが、「疲れにくい体づくり」の専門家でパーソナルトレーナー・坂村純子さんによれば「従来の筋トレやストレッチは逆効果になることも。それより体の構造を正しく知って力みを取ることが大事」だそう。坂村さんの新刊『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』より実践的な対策を紹介します。

ダイエットするなら脳に気づかれないことが大事

ダイエットだけでなく、運動も同じですが、「今日から始める!」となったら、とにかくアクセル全開で、 いきなりキツイことから始めてしまう方がとても多いようです。

たとえば、「今日から甘いものは食べない!」「夜は食べると太りそうだから食べない!」等、とかくいきなり「食べない」選択をしてしまいがち。

だからストレスになって続かなくなるのですよね。

そうしていきなり食事量が減るとどうなるか......。

最初は確かに体重は落ちるかもしれませんが、体からすると「栄養素やエネルギーが入ってこない!大変だ!」となるわけです。

となると、まず基礎代謝が低下します。

基礎代謝が低下することで無意識のうちに日常の活動量が低下して、今度はエネルギーを蓄え始めるのです。

つまり、脳からするとエネルギーが入ってこないことで危機を感じて省エネモードになってしまうので、ますますやせにくい体になるわけです。

脳のしくみから考えても、体に負担がかかることは脅威に感じて、脳の抵抗が起こるといわれています。

ではどうすればよいのか……。