(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
経済アナリストとして、テレビ・ラジオなど多くのメディアで活躍する森永卓郎さん。2023年末にがんであることを公表してからも、病気と闘いながら活動を続けています。森永さんは、がん宣告をきっかけに「自分の後始末は自分で」と、身の回りのモノの整理を始めたそう。今回は、森永さんの新著『身辺整理 ─ 死ぬまでにやること』から一部引用、再編集してお届けします。

コレクター歴は60年

私は自他ともに認める「コレクター」だ。

コレクター歴は60年になる。集めに集めたコレクションについては、はなから捨てる気などない。

身辺整理の一環として私の死後もコレクションを残すための算段をきちんとつけておこうと考えた。

小学校に入る頃には祖父母からもらうこづかいを貯めては、おもちゃ狙いでグリコを買ったり、年に数回は、高価なミニカーを買ってもらったりしていた。

ただコレクター熱に火がついたのは海外へ行ってからだ。