(写真提供:Photo AC)
「自律神経は50歳を過ぎると、野生動物であれば自然界で生きられないレベルまで下がる」――。そう語るのは、自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授です。避けて通れない<老い>の真っただ中で、自律神経を整えて楽しく過ごしていくためには、どのような習慣を身に付けたら良いのでしょうか?今回は、小林教授の著書『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』から、すぐに実践できる<老いない習慣>を一部ご紹介します。

「やめる」とは「はじめられる」ということ

私は、常に職場も自宅も片づけていますが、これにはさまざまな理由があります。

気持ちがすっきりするから、自律神経が整うから、効率よく動けてパフォーマンスが上がるから……などいろいろありますが、一番の理由は、いつでもはじめられるようにしたいからです。

片づけることで新しい環境ができる。新しい環境ができると、まるで引っ越したばかりのときのように初心に返ることができます。

この「初心に返る」ということが大事で、いくつになっても初心に返れば、フレッシュな気持ちで、ある程度の緊張感をもって、わくわくしながら一日をスタートすることができます。