
うな重は、鰻の大きさによって「い」、「ろ」、「は」の3種類があり、写真は大きめの鰻(約165g)が一枚入った「ろ」で5280円。ご飯は石川県産コシヒカリ。串焼きは、中落ちと呼ばれるあばらの身を串に刺したバラ焼き770円と定番の肝焼き880円。奥は肝吸440円
食の専門家たちが、デートや家族・友人とのお祝いに、自分へのごほうびに、ちょっと贅沢したいランチにおすすめのお店を紹介する連載『ごほうびランチ』。今回紹介するお店は、東京・日本橋にある鰻料理店「八重洲 鰻 はし本」です。(撮影:上田佳代子)
佇まいが美しい1947年創業の江戸焼鰻
平賀源内の宣伝文句で、すっかり夏の風物詩となった鰻。江戸時代、隅田川の河口周辺で獲れる鰻は《江戸前鰻》と呼ばれ、ほかの地域のものとは区別していたようで、本来、《江戸前》と言えば鰻を指す言葉だったと言われている。
江戸前鰻は、今でいうブランド的な存在だったのだろう。だが、「最近は、(鰻の)調理法に対して使うことが多い」と語るのは橋本正平さん。創業78年を誇る「八重洲 鰻 はし本」の4代目店主だ。

鰻の蒲焼入りのうまきは2200円。出汁巻きとは違う、甘みのある江戸前の卵焼きが蒲焼にはよく合う。鰻は絶滅危惧種の天然鰻(ニホンウナギ)ではなく養殖ものを使用。鰻本来の香りや甘みを持つものを厳選。橋本さん自身が納得した鰻だけを扱っている。2階には坪庭を望む落ちついたテーブル席もある
昨年10月に全面改装し、和モダンのシックな内装に生まれ変わった同店。鰻店としては珍しいオープンキッチンのカウンターでいただく鰻は、生粋の江戸前スタイルだ。できる限り作りおきをせず、注文のたび、活けの鰻を背開きにし、串を打ち蒸しにかける。そして、炭火で丁寧に焼き上げる。
「理想とするのはエレガントな鰻」と橋本さん。その言葉通り、艶やかな照りを見せる蒲焼は、一点の焦げもなく端整な焼き上がり。鼻をくすぐる芳ばしい香りに誘われ頬張れば、ふっくらと優しい味わいが口中に広がる。やや硬めに炊いたご飯とのバランスも完璧だ。

「八重洲 鰻 はし本」店内写真
八重洲 鰻 はし本(やえす うなぎ はしもと)(東京/鰻)
●住所:東京都中央区八重洲1-5-10
●電話:050・1808・6166
●営業時間:平日11:00~14:30(L.O.13:30)、土曜11:30~15:00(L.O.14:00)、夜/17:00~21:00(L.O.19:45)日曜・祝休(第2、4土曜は昼のみ営業)
●メニュー:昼・夜/「うな重」(い)4070円~ コース料理、一品料理も
●アクセス:JR東京駅 八重洲北口より徒歩3分
●公式サイト:https://www.unahashi.com/
●住所:東京都中央区八重洲1-5-10
●電話:050・1808・6166
●営業時間:平日11:00~14:30(L.O.13:30)、土曜11:30~15:00(L.O.14:00)、夜/17:00~21:00(L.O.19:45)日曜・祝休(第2、4土曜は昼のみ営業)
●メニュー:昼・夜/「うな重」(い)4070円~ コース料理、一品料理も
●アクセス:JR東京駅 八重洲北口より徒歩3分
●公式サイト:https://www.unahashi.com/