(写真提供:Photo AC)
厚生労働省の「簡易生命表(令和6年)」によると、2024年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳だったそうです。そんななか、長年高齢者医療に携わる精神科医・和田秀樹先生は「高齢者を専門に診る精神科医をしていると、死ぬ間際や死が近づいたと自覚したとき、しみじみ後悔の声を聞かせてくださる患者さんが多い」と語ります。今回は、和田先生の著書『医師しか知らない 死の直前の後悔』より、後悔しない人生を送るための方法を一部ご紹介します。

お金を惜しまず、思い出をつくるべきだった

お金は「稼ぐ」より「使う」ほうが難しい

実はお金というのは、稼ぎ方よりも使い方のほうがはるかに難しいという考え方もあります。

私自身、それほどたくさん稼いできたわけではないので偉そうなことは言えませんが、お金はお金を生むものです。一度お金を稼ぐ技術を身につけてしまえば、稼ぐこと自体はそれほど難しくはありません。

しかし「お金を使う」となると、どんなタイミングで、何にどう使うのかをきちんと考えなければなりません。

とくに日本では将来に備えて貯蓄することが当然のこととされ、「お金を貯めること」が美徳と考えられてきたため、どう使うかについては十分に意識されてきませんでした。さらに「もったいない精神」も強く根付いているため、自分のためにお金を使うことに罪悪感を覚える人も少なくありません。

けれども、資本主義社会ではお金を使わなければ経済は回りません。