(写真提供:Photo AC)
お笑い芸人の山田ルイ53世さんは、これまでに引きこもりや低迷など数々の挫折を経験したことから、「『挫折や失敗は、必ず糧にせねばならぬ』との風潮は、気が滅入る」と語ります。そこで今回は、山田さんの著書『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』から一部を抜粋し、ご紹介します。

「感情のリモコン」は他人に渡さない

この世界には、苛々させられる人や出来事が多い。

職場に行けば同僚や部下、上司とのコミュニケーションに翻弄される。

家庭では一言多いパートナーにカチンと来たり、言うことを聞かない子どもを叱りつけたり。

駅やショッピングモールにはマナーを守らない人、SNSを開けば、キラキラした知り合いの近況……日常は心乱される事象に溢れている。

ただ、いったん深呼吸して考えてみると、これらの出来事は、全て「他人発」。もらい事故のように、外部から突然来たものに気持ちを乱されているのだ。

言うなれば、自分の感情の「リモコン」を他人に操作されている状態。好きな番組を見ようとしていたのに、勝手にザッピングされているようなもの。感情が乱されるのは当然である。