歌手、俳優の美輪明宏さんがみなさんの心を照らす、とっておきのメッセージと書をお贈りする『婦人公論』に好評連載中「美輪明宏のごきげんレッスン」。2月号の書は「菩薩」です。
心の修行=菩薩行
菩薩というと、みなさん、弥勒菩薩や観音菩薩などの仏像を思い浮かべると思います。じつは、本来「菩薩」とは、仏の悟りを求めて心の修行をする人、また、そうした生き方を指しています。ですから心の修行をしようと志している人は、ある意味、すでに菩薩なのです。
私は若い頃、銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」で歌い、一世を風靡しました。ところがしばらくすると、なにもかもうまくいかなくなったのです。同性愛者への差別もあったとは思いますが、私自身の慢心が大きな原因でした。
そんなときに、ご縁があり「菩薩」を知ったのです。そこで美術工芸家の先生に、長崎にあるようなマリア観音像を創っていただき、心の修行=菩薩行をして生き直そうと決心しました。こうして私の人生は変わったのです。

